March 23, 2010

ルー・ドナルドソン/アリゲーター・ブーガルー(&吉幾三・笑)

▼アリゲーター・ブーガルーといえば・・
 まったく自己満足の世界ながら、再開してみたら「こりゃ楽しいわい」とばかりに、ブログ更新が続いている。まあ、自分にノルマを課してやるほどのもんでもないし、また休みたくなったら休むというスタンスで、書いていけば、これから先、老後の充実に向けて(何年後だよ)、なかなかいいんじゃないかと思ったりする。
 で、手抜きだが本日もYOUTUBEネタ貼りを。元ネタはあまりに有名なルー・ドナルドソンアリゲーター・ブーガルー。「ブーガルー」とはいうものの、個人的にはジャズ側のカテゴリーに入る曲だと思っていて、これまでアルバムを買い求めたこともなかったんだが、ちょっとしたアイデアで、こんな遊びもできるんだと、この作品作った職人さんをリスペクト。
まあポチっと押してみて下さい。「Lou Donaldson with MC IKZO / Alligator Tsugaloo」

元ネタはこちら

▼日本でもGS世代はブーガルーと縁が深いようだ
 吉幾三の名ラッパーぶりにはすっかり一枚持っていかれた感じだが、ま、訛り言葉で「あれも無えっ!これも無えっ!こんな街から出て行きてーっ!」って絶叫しているあたり、我々日本人が意味も分からんままファッション感覚で聴いている本場米国のギャングスタ・ラップなんかと、素地はけっこう共通なのかもしれない(どちらも強烈な成り上がり志向だし)
 で、このルー・ドナルドソンの元ネタは、日本のグループサウンズ(GS)世代の方は、けっこう耳にしているようだ。有名なところで、ザ・ハプニングス・フォーなんかが、なかなかファンキーなテイストの演奏をやってる。これもユーチューブで発見したんでご参考に貼っておく。
 聞きかじった話だが、このグループはもともと、ラテン志向を持っていた実力派のバンドで、それが流行に乗ってGSに転向したクチらしい。聴けば「なるほど」と納得してもらえると思うが、他の即席GSが粗製濫造した醤油臭い商業歌謡曲とは一線を画したノリである。エコーの使い方なんかも、この当時の技術で思いつくエフェクトとしてはかなりイカしてるんじゃないかと思う。

▼他にも見つけた吉幾三ネタ
 で、これまた偶然に、シャカタクshakatakのNight birds(けっこうサルサが好きな人の趣向にも合うんじゃないかな)が無性に聴きたくなって探していたら、こんなすごい「feat.吉幾三」スペシャルが引っかかってきた(笑)。前半のカシオペアでの「ハッ!」のリズムの取り方が絶妙。シャカタクのイントロはちゃんとパロディのキーボード弾いてるし。
これやってる人、ひまだなー。でも職人テクと情熱がすごいっす。神。
【カシオペア】dazzling ≪吉幾三≫ NIGHT BIRDS【シャカタク】

| | Comments (3) | TrackBack (0)

March 22, 2010

LET'S BOOGALOO VOL.5

▼あの名盤が、待望の続編リリース
 筆者の「主食」であるサルサとは無関係ではあるものの、なにげにお気に入りで、欠かさず買ってきたコンピレーションアルバムに、「LET'S BOOGALOO」シリーズがある。先日、発売元であるイタリア・ミラノのレーベル「レコードキックス」のマイスペースを久しぶりに覗いたら、4月19日にシリーズ第5弾が発売されるらしい、とのこと。詳細は次のURLを参照してほしい。

http://www.recordkicks.com/index.php?/news/BOOGALOO-Club-7th-ANNIVERSARY

4が出てからすでに3年が経過していることもあり、てっきりこの企画も終わったのだと思っていたが、どうやら勘違いだったようだ。アマゾンでも先行予約が始まっている。(アフェリエイト初挑戦です。上手く貼れるかな?・笑)

 初めてこのシリーズを手にしてから、もう7年になるんだなあとしばし回顧した。選曲は徐々に「ラテンブーガルー」のフレーバーが薄まり、VOL.3と4あたりでは、かなりファンク・ソウル色が濃い構成になっていた。それでも、ほぼラテン一色で音楽的「鎖国」状態にある筆者にとっては、他の音楽の世界をつないでくれる、数少ないブリッジ的存在であり、毎度すばらしい刺激を与えてくれる存在であることに変わりは無い。
ちなみに、過去にリリースされた4作品は次の通り。

 蛇足ながら、このシリーズのジャケットデザインは毎回、健康的なお姉ちゃんの写真で、手にしたときワクワクさせてくれた。

▼新DJの選曲は?
 担当DJはAndy SmithからGerald Shortに代わるらしい。2万枚リリースされた同レーベルの看板商品だけに、後任というのはプレッシャーが大きいだろうなあ。そのプレッシャーをはねのけて、どんな素敵な選曲を我々に示してくれるのか、非常に楽しみだ。
 このページのサンプルは2曲だけで、どんな曲構成なのかは分からなかったんだが、おそらく3月20日にアチラで開催された7周年パーティーでは一足先に披露されたんだろう。うらやましいなミラノの人は。東京に比べて美女も多そうだし。

| | TrackBack (0)

廃墟探訪(笑)

 思えばここは自分のブログだったのだが、更新が途絶えて、早いもので2年半がたった。
長らくブログを付ける作業を行わないでいたら、更新ページの入り方まで忘れてしまい、
たどりつくのにやや難航した。3連休なので試しに更新。備忘録的な意味合いで書いてみる。

 ブログに戻ってきてまず感じたのは、廃墟探訪のくせに思ったより荒れてないなあという印象。これがスパムだらけになっていると、やる気もなくなるんだろうけど、それなりに書く気が沸いてきた。

 話はそれるが、廃墟といえばデトロイト。モータリゼーション黎明期の19世紀末~20世紀初頭あたりに相次いで建てられた、贅を尽くしたすばらしい建築物が、その役割を終えて静かに崩壊の時を待っているようです。以下は当地の廃墟好きの人が撮ったすばらしい廃墟写真の数々。いつか名古屋もこうなるのかな。
 ttp://www.forgottendetroit.com/

 これらの写真のように、現実世界のストラクチャーは風雨にさらされる中で次第に形を変えてゆく訳だけど、ネットの上のデジタルコンテンツというのは、技術的には陳腐化しても、サーバ上のデータがクラッシュでも起こさない限り、原型を残し続けることになる。
 自分の場合も、取り巻く環境は変わったんだが、当時残したぼやきやはそのままだ。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 今は再び、常磐線沿線で職場を往復する日々を送っている。昔のように狂ったようにラテンを聴きまくる生活じゃない。沿線ではどうやら、柏にサルサのかかる場所が出来ているらしい(と、今回ネットで情報を検索していて発見。相変わらずイベント直後に見つけてしまう悪癖は抜けず。)。ちょっと遠いけど、たまには大きな音量でらてんを聴きたい。ので、こんど見学に行ってみるのも悪くないかなと思う。

 そんな状況なので、新しいラテンの音源も特に必要としていない。自分の好きな傾向のアルバムが見つかった時だけ、こつこつ買ってはこっそり聴いている。

最近聴いているのは、前にこのブログでも取り上げたSOUNDWAYレーベルの「PANAMA!」の続編と、ヴァンピソウルが出している。ペルー系「Gózalo!」シリーズだ。ともに中南米の埋もれていた音源を発掘するというスタンスは同じだ。

 それにしても急に便利になったなあと思うのは、ほとんどの楽曲が試聴できる上に、運が良ければ動画サイトでビデオクリップまで拝めて、さらに一曲ごとにダウンロード販売されている点。昔だったら絶対無理だろこれ?と思っていたようなレアな音源まで、丹念に検索エンジンのリンクをたどれば、入手できるケースが増えている。
それもわずか数秒の作業で完了してしまうというのがすごい。まだまだ試すべき事はたくさんあるようだ。

| | TrackBack (0)

October 10, 2007

チェ・ゲバラ没後40周年=★=

遅れてしまったが、しばらくぶりに更新。
ネットニュースでチェ・ゲバラ没後40周年のニュースがさかんに流れている。
ゲリラ活動中のボリビアで捕えられ処刑。享年39歳。
いつまでも若いままのその写真と比較して、かつて同志だったカストロの
最近の激しい衰えぶりを見るに、時代の流れを感じるこのごろだ。

断っておくが、自分はゲバラの思想がどうこう言う気はない。
しかし、中小企業の社畜としてなにも成さずに頭を低く垂れ、静かに蝕まれ中年化してゆく自分の目には、
40年前、時代の変革という熱い理想に向けて、ひたすら突き進んだこの同世代の男、
いつも空を見上げている素晴しい肖像画を残し、いまでも世の中の人々から熱狂的に支持を受けているこの男の生き方が、すばらしく格好いいと、この歳になって非常にうらやましい存在に映るのだ。

そういえば、このあいだ倒産した地元ジーンズショップでチェ・ゲバラのTシャツが半額(1枚1000円)
で投売りしていたので、1パターンを除いて全バリエーションを買ってしまった。
同時期、ドンキホーテではゲバラのプラスチックのペンダントが売っていたから、やはり購入した。
別に40周年を意識した買い物ではなかったのだが、結果として今、自分の部屋はゲバラだらけだ。

そんな中で、きょう取り上げるアルバムは、大昔にジャケット買いしたもの。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/329510
「エル・チェ・ビベ 1967-1997」という、ラテンアメリカ諸国を中心にチェ・ゲバラに関する歌を集めたコンピレーションだ。
1997年(つまり没後30周年に合わせて発売したんだな)にフランスのLAST CALL RECORDS
という会社が発売したものだ。確か自分は発売年に買ったはず。
中身はギター一本で淡々と歌っているような曲なので、いわゆるこのブログで取り上げてきたブーガルーとか、
サルサとか、そういうダンス音楽のジャンルとは全く別物である。
自分も10年間ほとんど聴かずに放置してあったのだけど、今あらためて中年になって聴いてみて、
これだけの人々に歌わせるチェ・ゲバラの魅力とは一体何なのか、考えさせられてしまった。

振り返って、自分はこの10年間、何をしてきたのか?負け戦を恐れて本当の目標から逃げてはいなかったか?
まあ、今夜はじっくり考えて寝るとしましょう。お疲れ気味の中年男はぜひ一度聴くべし。

| | TrackBack (0)

April 03, 2007

きちんと聴きたいなあ

ここ2年ほどで、サルサの聴き方がすっかり変わってしまったと思う。
前は自分をアッパーかつポジティブな方向にもって行くために聴いていたのに、
今はぎりぎり、ガケのふちで指がかかっている状態で、比喩が合っているかどうか別として
「ファイトー!」「いっぱーつ!」の栄養ドリンク的な使い方をしていると思う。
なんか吸いたくも無いのにシガレットを吸い続けているニコチン中毒者みたい。
環境が悪すぎる。これがこの地の限界かな?
大好きなサルサやブーガルーをフルボリュームで聴きたい。でも、そういう場がない。
いや、本来作るべき側にいるのに、自分でやっていない。
正直な話、やる時間もない。
だから、せめて家でボリュームを絞って、せせこましく、忙しい合間に細切れに聴く。
逆にストレスが蓄積するよね。こういう聴き方は。
最近はボンバレコードの出しているモンゴサンタマリアの紙ジャケシリーズを大人買い。
安いけどね。こういう名作シリーズみたいなのは、どんどん出してほしい。
歌詞がついていない曲とか、サルサから入った人間にはやや薄味に思う部分もあるけど、悪くない。
この時代の空気なのかな。ファンクな、それでいて自由になりきれていない70’sサウンド。
でも、重い閉塞感とか、時代の壁みたいなものを打ち破ろうという狙いは伝わってくる。
なんか今の自分に照らして、妙に共感しちゃうサウンド。

| | TrackBack (0)

March 25, 2007

こっそり2周年

こっち来て2周年。
まあ、消しちゃったけど、昨年9月にふざけたコメント書き込んだ横浜のバカ男
(だいたい正体は見当がつく。IPの足跡残してるし、どういう経緯で書きに来たかも)
のせいで、気分を害して半年ほど放り投げておいたら、廃墟と化してしまった。
久々に訪れて、やっぱり悲しい。大事に作ってきたのに、一言でぶち壊し。
だから、ぼちぼち再開していこうと思う。ただ、また嫌な奴が来るのはいやだから、
全部モノローグっていうか、コメントも受け付けないし、トラックバックもご勘弁だし、
ここからは自分のラテンの世界に浸ろうと思う。
ブログを放棄していた間も相変わらず、猛烈な勢いで古めのラテン音源を探し回っていたのは確か。
ただ、くるぶしを悪くしてから、踊りに対する情熱は急激にさめた。
自分が聞いてビクンとくるよな、いい曲に出会えないという、この地の環境要因も大きいと思う。
でも、踊りたい相手もいなくなった。心がときめかないし。若くないんだな。自分ももう。
酒が入らないと踊る気にならない。でも稀に踊る気になる時は、ほぼべろんべろん。
そんな状況で、こっちも、いやがる人をダンスフロアに引っ張り出すのは面倒だし、
壁際でぐずぐずと暖まっている、っていうありがちな状況もごめんだし。
スカスカのクラブで時間をつぶすだけもったいない。
じゃ何やってるの?って言われたら、大したことはしてない。
家で仕事関係のビジネス本を読んでいる程度かな。あとネットサーフィン。
独身、完全に負け犬。いいか悪いか別にして、かなり停滞中。
現実をシャットアウトして、部屋で一人で音楽聴いて、思い出に浸っていたほうがいい。
まあ、一度でもすごくキラキラしたものを人生の中で見たんだから、それで十分じゃないかって気もするけど。
嫁さんほしい。一日いちどは家で必ず踊る生活。それから会社行ったり飯食ったり風呂入ったり寝たり。
平凡だけどラテンがある生活。4月から新展開ないかな。

|

November 27, 2006

ちょっとだけよ

▼ナマケモノ、ブログに帰る
 最近とっぷりこのブログの更新から遠ざかっていたナマケモノだが、そろそろ年の瀬なので、ちょっとだけ書き込みを。
 今年後半はずっとヤフーオークションで落としたブーガルーを聴いていた。ただ、ブーガルーばかりも疲れてきたので、そろそろ正統派のサルサも追いかけようと思っている。
 そんな中、気になっているのが、オッサンじゃねーかと言われても、イスマエル・ミランダ。前に買ったまま放り投げておいたアルバムが、最近聞き返してみたらめちゃくちゃプエルトリコぽくて格好よかった。アルバムタイトルはVENGO CON TODO(UNIVERSAL 440 014 554-2)。
 こういうのを中年の艶っぽさというんだろうか。ちょうど若い頃のアルバムもファニアのリマスター盤で出ていることだし、きちんと聴き直すべきだろう。最近のレゲトンの入っているやつも試してみたい。
▼12月・・・寒いよ。パトラッシュ
 またしてもさみしい12月が私tune-changのもとにやってきたのだ。毎年、電飾付モミの木と周辺の善男善女をみるたび自分の了見の狭さに自己嫌悪。いずれにせよ、どえりゃあ寒いぞパトラッシュ。犬鍋でも食べて暖まろう。
 幸い、当地には暇つぶしクラブがたくさんある。サビを落としてスキルを活用しては?とお声をかけてくださる、有難い方々もおられる。そんなわけで今年は、昨年よりは悪くはない年末が迎えられる予感がする。一人ぼっちの自分にとって、せめてものなぐさめ。12月の青白い月光が窓から差し込む、冷えた部屋に一人戻るときの、そのさみしさに変わりはないが。
 話は変わるが最近、なぜか外国の女性からメル友のお誘いが相次いでいる。なんと昨日はスペインのセニョリータから、お誘いがキタッ!しかし全文スペイン語。ほとんど読めん。勉強せねば。 

|

August 24, 2006

MICHAEL STUART

▼2年ぶりの新作は再びサルサ回帰!
 マイケル・スチュアートMichael Stuartというと、このブログを書き始めた2年前にも紹介したんだけど、サルサの貴公子とでもいうべき存在の歌手で、筆者などは彼のトレードマークのツルツル頭を含めて歌いっぷりも本当にカッコウいいと思う。(同じくらいツルツルが格好いいのはアンヘル・カナーレスダビ・カルサードか?)だけど、ファネスJuanesだってメジャー経由で日本に上陸しているのに、なぜか日本では、ごく一部のサルサファンが支持している程度で、残念ながら知名度はさほど高くない。
 それがサルサという音楽の限界なのさ、と言い切ってしまえばそこまでだが、筆者としてはきょう改めて声を大にして言いたい(といってもブログの上だけだが)。
 新作BACK TO DA' BARRIO(MACHETEMUSIC B0006302-02)はいい。ぜひ買って損はないので、まだ持っていない人はCD屋さんに急ぎましょう。
▼少しおさらい
 マイケルスチュアートがデビュー作cuentos de la vecindad (RMD 82029)で我々の前に現れてからちょうど今年は10年になる。当時はまだ歌い方から若者特有の青臭さが抜けていなかったのだが、同アルバムに収録されたImaginando Tu Amorの底抜けの明るさや、大ヒットしたAmor a Primera Vistaの堂々としたボーカルを聴いて、こりゃすごくいい新人が出てきたと思った人も多かったんじゃないだろうか。
 ま、その後はこの6作目のBACK TO DA' BARRIOまで着々とキャリアを積んでいくわけだが、途中5作目のSin Miedo (UNIVERSAL MUSIC B0002432-02)では、あえて地盤のサルサを捨てて全曲ポップスのみという大胆な挑戦を企てている。
▼ジャケットを比べてみよう
 さて、本作はジャケット写真をみて、わかる人は「あばばばばばば」(2ちゃんねるクマー風に)と狂喜したんじゃないかと思う。そう、キューを握っているこの構図、70年代に一世を風靡したラテングループ、オチョochoの代表作ocho IIのジャケットとそっくりなのだ。あいにく筆者は持っていなかったので、このアドレスをコピー&ペーストして比べてみてください。www.backatcha.net/images/largerecords/100063.jpg
 わざと汚した写真といい、ブックレットに出てくるのボール(これは6作目だよという意味でしょう、おそらく)といい、見事にバリオ(ラテンの人たちの居住区)に戻ってきたぜ、という雰囲気をプンプンにおわせています。
▼まじめな硬派サルサ
 作品のプロデューサーは、ベースとトランペットもこなす非常に器用なGuillermo Calderón(ぎじゃーも・かるでろん?読めん)。参考情報として映画プロデューサーで同姓同名の人がいるようだが、畑違いだし無視していいと筆者は思う。
 クレジットされている参加ボーカリストは大御所ティト・ロハスマービンの2人。しかし楽器系は残念ながらあんまりピンとこない人ばかりだった。筆者の最近のサルサに対する勉強不足が大きいんだろうけど、ひょっとしたらまだアルバムを出していないアーティストかもと思う。
 それでもこのアルバムのすごいのは、一曲目から迫ってくるスゥイング感が、これでもかこれでもかと、ついに1枚のアルバムを貫徹してしまっていること。ふつう11曲も収録していれば、明らかに手を抜いたなと判る曲がだいたい1つぐらい入ってもおかしくないんだが、この異常な緊張感の継続は何を意味しているのか?ひたすらに真面目な硬派サルサ、である。
 アレンジ的にはレゲトンなど2000年代中盤の風味を相応に取り入れてはいるものの、全体を通じて、バリオ発サルサが全盛期だった70年代の、硬派サルサを意識して作られた気がするのだ。
 ちなみにこのアルバムを出しているmachetemusic.comはレゲトン主流のレーベル。リンクを飛んで見てもらえば判るが、所属アーティストの顔ぶれからは、ドン・オマールとかダディー・ヤンキー、ニッキー・ジャムみたいなレゲトンのアーティストにはさまれて、マイケル・スチュアートがサルサの中堅として孤軍奮闘しているような印象を受けた。
 それはさておき、聴き手にも相応の緊張と覚悟を求めるという点で、久々に聴き応えのあるアルバムを手にすることができて良かったと思う。やっぱりマイケル・スチュアートのサルサは凄いのである。

|

August 13, 2006

JOHNNY ZAMOT

▼JOHNNY ZAMOT聴いてみました
 ここで毎度取り上げているファニア系列のものだけでなく、ボンバ社などのブーガルーがぽちぽちと出てきている。どれも音質は最高。日本はサウンドエンジニアの芸も細かいのだろうか。ぜひこれからも続けてほしいものだ。
 そんなわけで今回は、そのボンバ社が出したJOHNNY ZAMOTのTELL IT LIKE IT IS(BOM24074)を取り上げよう。
▼あのロマンティカの御大がね(笑)
 ラテンのアーティストは途中で芸名を微妙に変更している人もいるし、このブーガルー・アルバムのアーティストもご多分に漏れずその一人だ。ジョニー・サモー、いや、一般的にはコンガ奏者ジョニー・レイJOHNNY RAYのほうが通りがいいんじゃないかと思う。現在はジョニー・レイのほうの芸名で活躍を続けておられる。
 ただ、この人がややこしいのが、昔のアルバムにはジョニーレイでなくジョニーレイJOHNNY&RAYになっているモノもあることだ。これは何なのかというと、ロマンティカから90年代あたりをかじっている人には釈迦に説法なのだろうけど、歌手のレイ・セプルベダRay Sepulvedaと一緒に活動していた時代があって、RAYはRAYでも、その相棒のRAYというわけだ。
 そのロマンティカ時代に出た英語詩のYOU ARE MY EVERYTHING(チャヤンChayanneとバネッサ・ウィリアムズが主演した映画ダンス・ウィズ・ミーでも使用)や、マルガリータといえば、今でもオールドスクールなNY系の人に愛され続けている名曲だ。
 相方のレイ・セプルベダも、中性的な声の好みが分かれるところだけど、解消後にRMMを通じて90年代に結構いい仕事をしていた。
 ジョニー・レイ=サモーのほうは、近いところでは2004年に「ヨ・ソイ・ボリクア」というサルサアルバムを出している(筆者未購入)。
 ▼デッカ風味のブーガルー?
 どちらかというとドロリとした風味のコティーケのブーガルーに対して、当初1967年にデッカ・レーベルから出されたというこのブーガルーアルバムは、ポップな風味が強くて軽めな印象を受ける。それだけに万人受けするというか、とっつきやすいと思う。筆者おすすめは4曲目のハーレム・ブーガルー、6曲目ラティーノ・ベイビー、9曲目のジョニーズ・ブーガルーあたりか?
 なお、ジャケットをつぶさに眺めていて発見したのだが、このジョニー・サモーは同じデッカ・レーベルでTHE LATIN SOUL OF JOHNNY ZAMOT AND HIS LATINOS (DL4838)というアルバムを残している。
 それから何と、あの大御所ザビア・クガートXAVIER CUGATまでが、ブーガルーらしきアルバムを残しているようだ。断言はできないが、BANG BANGというのはたぶんあの Joe Cuba sextet のバンバンのカバーではないだろうか。
 個人的には、一時代を築いた大御所が新人アーティストに混ざって二番煎じのブーガルーをやった(やらされた?)のだとすれば、何か少し悲哀めいたものも感じるのだが。それはさておき、ボンバ社にはぜひ、それらの再発売も手掛けてほしいものだ。
→聴いてみよう!これがボンバレコードの「ラテン・スペシャル・セレクション」だ

| | TrackBack (0)

August 02, 2006

WILLIE BOBO

 朝一番、ウィリー・ボボを聴いて会社へ。アルバムはジャケットが印象的な juicy(VERVE)。皮をむいたオレンジの隣に小人?のお姉ちゃんが立っているという、意味せんとするものが今ひとつ分からないジャケ写真だが、ケッコウ有名な作品らしい。ちなみに元盤のリリースは1967年。 ブーガルー時代ど真ん中です。
 このウィリー・ボボさんのテイストはかなりブーガルーぽい。しかし何となくラテンジャズ寄りな気もする。さらに純粋なラテンジャズというよりも、ファンクジャズとでも言うべきか?音楽のジャンルをクロスオーバーしているので、純粋にサルサ一本です、という人には面白くないし踊りに使えないと思うけど、今きいてもけっこう格好良いなと思う曲も入っている。
 その一つがこの5曲目に収録されているデスカルガ・デル・ボボでしょう。シンプルなベースの上でたぶん即興を繰り広げているんだろうけど、息の詰まるような緊張感があって良し。
 ブーガルーテイストの作品は次の6曲目、アルバムタイトルのJUICYあたりが代表格だと思うのだけど、なんかヤバさがないというか、要するに陽性なんで、一歩間違えると田舎のスーパーあたりで流れているイージーリスニングになっちゃう危険性も隣り合わせだ。うん、あるあるそういう店が。
 演奏だけ、歌詞無しの曲が多いので、頭をカラッポにしてちょっとラテンぽい音でリラックスしたいときにはいいと思う。さて、出かけるか。

| | TrackBack (0)

July 31, 2006

「浴衣でサルサ」だそうで

ふんふんふん・・・完全に忘れていたよ。狸小路「浴衣でサルサ」
小梅太夫じゃないが、本当に超・自虐ネタ。
短い札幌の夏にあって、こんなに素晴しいサルサのイベントはないらしい。
ちなみに8月はどの店もイベントはなく、ほとんどガラガラだ。
死にたい気分。終わったな。
例えるならサイゴン陥落で最後の米軍ヘリに乗り遅れた南ベトナム人みたいなものか。
でも人生で1度ならまだしも、毎年こんなことの繰り返しみたいな気分。

| | TrackBack (0)

July 30, 2006

ファニア物再び

▽どんどん充実しているのだ
http://www.descarga.com/cgi-bin/db/fania?a2TsnudB;;136
デスカルガに登録しておくと、めぼしいアルバムが出るとその都度連絡がメールで来るのだけど、それにしてもファニア物の再発はすごい。ラッシュだ。何枚か買って聴いてみたけど、やはり音質も良好。これまでの手持ちが何か色あせてきた。めぼしいものは買いなおしたいが。ちなみにこの中でおすすめのブーガルー(ラテンファンク)アルバムはというと、
Ray Barretto/Hard Hands
Richie Ray/Ricardo Ray -Jala Jala Boogaloo Volume II
George Guzman/Introducing George Guzman - Limited Edition
Joey Pastrana/Joey - Limited Edition
Ismael Rivera Y Su Cachimbos - De Colores
Ray Barretto/Acid
Joe Bataan/Riot!
Joe Cuba/Bang! Bang! Push, Push, Push
Willie Colón/El Malo
Lebron Brothers/Salsa Y Control
Louie Ramirez/Ali Baba
Pete Rodríguez & His Orchestra/I Like It Like That (A Mi Gusta Asi)
といったところ。どんどんブーガルーを増やしてほしい。
▽余談・音質の差
ラテンの再発CDの音質の差という問題は小さいようでけっこう大きいと思う。筆者は以前、エル・グラン・コンボのブーガルーアルバム、ブーガルー・コン・エル・グラン・コンボBoogaloo con El Gran Comboで極端な経験をしたことがある。それは、海外通販で取ったアルバムの録音が粗悪で、11曲目のCOMBOLUという曲がまともに聴けなかったのだ。しかしこの間ネットオークションで落札した日本のP-VINE(ブルースインターアクションズ)盤は全曲良好だった。同じ音源でも全く音質が違うというのは驚いた。
しかし残念なことにP-VINE盤は1993年リリースだからすでに廃盤。偶然だが手に入って非常にラッキーだった。ぜひこういう良盤は再発してほしいものだ。

| | TrackBack (0)

June 12, 2006

パナマ!

▼面白いコンピレーションを発見
 今回取り上げるのはサウンドウェイレコードというイギリスのレーベルが作成したコンピレーションアルバムの「パナマ!」(SNDWCD007)だ。何か最近急に、ラテンコーナーがやる気をみせている(笑)タワーレコード札幌店で発見。06年6月現在のブーガルー系統の充実ぶりは、東京の中堅洋楽CD店に比べても遜色ないレベルだと思う。
 サウンドウェイがどんなレーベルなのか詳しいことはわからないが、品ぞろえから推測すると、どうもアフロサウンドをフロア向けに発掘・供給するインディーズ系レーベルといった雰囲気だ。ということはアフロ文脈で今回のアルバムも製作されたんだろうか。
 日本国内ではP-VINEが流通させているらしく、アルバム内に丁寧に日本語の解説書が添付されていた。
 収録曲は1970年をはさんで前後5年ぐらい、NYではブーガルーからサルサへとめまぐるしく変わっていったらしい(直接立ち会ったわけではないので)時代のものだ。前から興味があったブッシュとマグニフィコスBush y su magnificos とかが収録されていて、直感的にこれは面白いに違いないと購入を決めた。
 結果から言うと、予想を裏切らないユニークな選曲。デスカルガあり、ブーガルーあり、初期のごついサルサありで楽しめる。いつもながら音質重視の人にはどうかと思うけど、出来合いの新作サルサに飽きて色々と試してみたい聴き手ならば、今年ぜひ買っておくべき1枚だと思う。15曲入りだから絶対ピンとくるのが1曲はあると思う。筆者のおすすめはエクサイターズTHE EXCITERSというバンドの作品。2曲(3曲?)収録されている。
▼近頃パナマで流行るものin 60-70's
 解説書によると、当時のパナマは非常に音楽的に開花した時期だったのだそうだ。アーティストは、たぶん米国などで当時起きていた潮流も貪欲に吸収したんだろう。しかし単なる模倣ではなく、パナマ独特の暑苦しさや湿度を通じて独自のチューンナップが施されている気がする。
 恥ずかしながらパナマのアーティストで筆者がぱっと思いつくのはルベン・ブラデスぐらいなのだが、たくさんの音楽がリリースされたってことは、それだけミュージシャンの層も厚かったのだろう。とっても素晴しい人がまだまだたくさん隠れているんだろうなと思った次第。
 前に取り上げたLOST CLASSICS OF SALSAシリーズもそうだが、こういう「掘り出し物」系のコンピレーションを聴くと、変な角や牙を巨大化させた挙句に絶滅していった動物たちの墓場にもぐりこんだような気分にさせられる。
 次回はこの収録アーティストのうち、ベスト盤2枚入手できた前出ブッシュの楽団に注目。

| | TrackBack (0)

June 10, 2006

ブーガルーがやってきた

▼CD届きました
 さぼっているとすぐズルズル時間は経ってしまうもので、前回更新から約2ヶ月たった。その間、アメリカの通販CDに注文してあったブーガルーのCDは驚くほどあっさりと4月25日には届き、それからはどっぷりブーガルー漬けのパラダイスのような日々を堪能していた。インターネット経由で発注してからほぼトタで現地の業者さんが発送してくれたのだと思う。ほんとうに便利な時代だ。
 ただ、注文したCDはすでに半分ほど品切れ状態で、廃盤品の総ざらいというわけにはゆかなかった。まあ、それでも結構満足な買い物はできたわけで、無いものはこれからゆっくり買い拾って行けばいいと思っている。
 5月はその他に店頭でファニア再発CDなど数枚、一時閉店の東京EL SURの最終セールで数枚、オークションで1枚と、あっちこっちで古めの音を中心に買い拾っていた。
▼ブーガルー再発ラッシュ?
 その過程でビックリしたのは、日本のボンバレコードがジョニー・サモー?JHONNY ZAMOTのTELL IT LIKE LT ISやらカコKAKOのLIVE IT UPやら、非常に美味な旧譜をリリースしはじめた事だ。紙ジャケットは扱いづらいので個人的には今すぐにもやめてほしいんだけど、音質的には非の打ちようがない優良品だ。2つともカッコいいブーガルーがてんこ盛りで、お値打ち感は強いと思う。
 ついでにいうと、アメリカから届いた荷物の中でも、ファニア再発物の音質は抜群に良かった。これまでの音質が低いコレクションが馬鹿馬鹿しく感じるほどだ。だからといって、今まで買いためてきた物を売り払って買いなおすのも二重コストで何だし、どうしたものかと激しく思案中だ。
▼ルイ・ラミレスをイチ押し
 再発高音質ファニア物の中でイチ押ししたいのが、ルイ・ラミレスLOUIE RAMIREZのアリババAli Baba。好き嫌いはあるだろうけど、筆者の場合、1曲目のUNGAWAを筆頭に、これでもかこれでもかと詰め込まれた、ドロッとしたブーガルー・サウンドにまんまと絡み取られて、一気に最後まで聴き通してしまったクチだ。
 ルイ・ラミレスというと、筆者が最初に買ったのはRMMが1997年に出したLouie Ramirez & Ray De La Pazの「セリエ・クリスタル」という廉価ベスト盤だった。これは第一曲目の高音部がビョンビョン(こうとしか表現しようがない)不快な音質で、収録曲も当時すでに飽きられつつあったロマンティカ路線だった。これがトラウマとなり、もう絶対ルイ・ラミレスなんて買うもんかと、食わず嫌いのまま10年が経ってしまったのだけど、今こうしてまばゆいばかりのブーガルーアルバムを拝む日が来るなんて、本当に縁は奇なりだと思う。
 で、改めてセリエ・クリスタルを聴き直してみると、これもこれで悪くないから不思議なものだ。ファッションの流行も時代が一周すると、流行おくれが最先端に行ったりするもので、音楽も同じことが言えるのかもしれない。
▼最近ちょっとだけうれしかったこと
 そんな中でちょっとうれしかったのが、サルサ120%の5月号でジョー・バターンが表紙を飾り、特集でもブーガルーアルバムを十数枚紹介していた事だ。正直な印象、十八番のキューバン情報よりもずっと面白かった。
 個人的にはハーヴェイ・アヴァーンは時代的にもラテン・ファンク側の人だと思うし、LA-TEENSは演奏が下手なので、かわりにティト・プエンテTITO PUENTEのTHE KING TITO PUENTE(TICO1172)とラテネアーズTHE LATINEIRESのCAMEL WALK(SLP349)を入れたらいいのになと思った。けれど、このアルバム選びはさすがだ。大好きなジョニー・ロドリゲス&アンヘル・レネのCOOKIN’ WITH A&Jもリストアップされていたし、また第二弾をやってくれないものかと早くも期待している。
 次回は古い音めぐりの中で最近見つけた”横穴”パナマ物について、ちょっと書いてみようかなと思う。

| | TrackBack (0)

April 16, 2006

ファニア系レーベルの買収

▼ファニア物の権利が売られた?
 筆者がラテン音源の買い物に使っているアメリカのラテン専門CD通販業者デスカルガは、非常に良心的なサービスが付いている。それは、新作が出ると必ずメールで情報を届けてくれるのだ。簡単なアルバムのレビューも付いているので、これに目を通しておけば、買い物の際に役立つ。
 とはいうものの、大量のアルファベットを追うのは日本人の筆者には面倒くさい。いつもは放ってある。(ごめんよブルース・ポリン)、先日、たまたま暇で一番最後まで読んでいて、こんな注意書きが出ているのに気付いた。
▼ACQUISITION?
FANIA in transition...
The recent acquisition of the Fania related labels (Fania, Alegre, Cotique, Vaya, Tico, Inca, Barbaro etc.) will mean that this large, historically significant, catalog of titles may be in scarce supply until they are reissued. They are going fast.
We strongly urge those of you who are considering any of the following titles to place your order while supplies last. Click below for a list of currently available old stock...

簡単に言うと、「先ごろのファニア関連レーベルの買収により、再発盤が出るまで、現行カタログのアルバムの入手が困難になる可能性がありますよ、我々の在庫があるうちにご注文をどうぞ」という内容だ。
・・・どうしたものか。
みればアレグレ、コティーケ、バヤと、筆者の買いたいものがすべて対象になっている。つまり今出ているものが品切れになったら、しばらく入手できない、ということだ。
これは一体何を意味しているのか?そこで早速情報収集に動くことにした。

▼専門店に聞いてみた
まずは東京・新宿のお世話になっているディスク・ユニオンさんだ。さすがに事情は詳しいだろう。
「もしもし、なんかファニアが廃盤になるとか」
「ええそうですよ。イームジカという会社に買収されて。でもかわりに出てくるのはデジタル・リマスターで音が最高ですよ」
「しばらく手に入らないというのは本当ですか」
「そうですね、でも順次再発はかけていくみたいですね。音がいいですから、新しいのを購入して、古いのを売りに来る人が来ていますよ(笑)※」
※ディスク・ユニオンがユニークなのは、新品のすぐ脇で中古CDも取り扱っている点。掘り出し物で安く手に入る場合もある。
なるほど、荷動きの早い東京ではすでにそういう事になっているらしい。じゃあ大阪はどうか。
そこでスイート・ココである。同店は、あのサルサ・インターナショナルリリースのアルバム'Salsa USA'に、日本で唯一その名を刻んでいるぐらいだから、アメリカのレーベルの事情には詳しかろう。
※サルサ・インターナショナル:一癖あるサルサの品揃えがすごい。試聴もできるのでアタックすべし。
聞くと「昨年9月に(ファニア系作品の)プレスは終了しとるんですよ」とのこと。あとは在庫を出すのみだそうだ。
再発盤は確かに、リマスターで音質は格段に良くなるが、マイナー作品まで含めて全て再発されるのかは分からないとのこと。

まとめると、どうやらこういう事情らしい。①待てばいい音質のアルバムが手に入るかもしれない、
②しかし再発は確約されておらず、待っている間に、既存のアルバムすら入手不可能になるかもしれない。
▼ヒスパニック・マガジンによると
なおもウェブで関連情報を漁っていたら、ヒスパニック・マガジンというサイトを見つけた。それからいつの間にか、ファニアのサイトも出来ていた。http://www.faniarecords.com/Fania/site/Home.aspx

ヒスパニック・マガジンの記事を読む限り、どうやらリチャード・ブロンソン率いる「ヴァージン」レーベルが、その系列V2ミュージック(こちらは英国ロンドン)とかかわりのあるEmusicaという会社を通じて、ファニアfaniaおよびそのサブ・レーベルのコティーケcotique等々の版権を巨額の金で買収。今後ファニア系の作品は、Emusica系のプロテルProtel Recordsからリリースされる、という事らしい。何だかややこしいけど、音楽ビジネスはこういうものなのだろう。ちなみにプロテルはマイアミに本社があり、コンピレーション・アルバムなどは日本でも結構お目にかかることが多い。ディストリビューションはたしかユニバーサル・レコードがやっていたはずだ。詳しいことは各リンクを参照していただきたい。

▼待たずに買うべし!
 確かにいい音質でサルサを聴けるようになるのは魅力的な話だ。前に取り上げたNight Life(Benitez & Nebula VS50)や、Johnny Colonのベストアルバムのひどいヒス・ノイズに悩まされた筆者にとって、朗報であることは間違いないのだが、、S・ココでうかがった「マイナー作品まで含めて全て再発されるのかは分からない」との一言が引っかかる。
 おそらくサルサのスターのお蔵入り作品などは、一定の需要も見込まれるだろうし、熱心に掘り出してくるのだろう。しかしB級ブーガルー聴きのひそやかな願いのため、たとえばRAY JAY AND THE EASTSIDERSのROLY POLY (COTIQUE)とか、HECTOR RIVERAのHECTOR MANIAみたいな、何枚売れるか分からないCDを、小ロットずつプレスして、大手レコード系で取り扱ってくれるのかなあという、不安は残る。そんなのよりも、原盤一枚で何百万枚というビッグ・ビジネスがあるわけだし。
 結局、筆者は「マイナー作品はしばらく出回らない」に賭けることにした。で、大量に未購入作品のまとめ買いリストを作成。そのごく一部をご紹介すると。
▼お買い物リスト(ごく一部)
ALE8690(アレグレ) DELUSION / RAY RODRIGUEZ 前にブーガルーのコンピレーションでこのアルバムに収録されている「JUMPIN' WITH SYMPHONY SID」が格好よかったので、購入決定。
FA331(ファニア) HEAVY SMOKIN' / ORQUESTA HARLOW 恥ずかしながら、全然オルケスタ時代のハーロウはアルバムとして聴いたことがなかったので、4枚ほどまとめ買いの予定。
FA130005(ファニア) EL GIGANTE DEL TECLADO / CHARLIE PALMIERI これが噂のデジタル・リマスター盤。購入リスト中3枚がすでに切り替わっていた。FA130005というアルバムナンバーはケタが多すぎてまだ馴染めない。音質に期待。
HOT8617(ホット?) COOKIE CRUMBS / RAY & HIS MUSICAL COURT アルバムジャケットがファンキーでいいなと思っていたら、ネットで試聴した音もブリブリ熱い。これは聴きそう。が、どういうバンドなのか、予備知識はまったくゼロ。

 筆者が合計何枚購入するかは皆さんのご想像にお任せするとして、厳選を重ねてなお、過去最大の買い物になることは確かだ。
 よりマニアックなアナログ収集派のブーガルー聴きの人には「たかがCDで、ププ」と噴き出されてしまうかもしれない。しかし筆者にとっては、清水の舞台上空5キロから、パラシュートを付けずに飛び降りるぐらいの覚悟で今回は臨んでいる。どれも素晴しいコレクションになることは間違いない。CDが手に入り次第このウェブログでご紹介していきたいと思っている。

| | TrackBack (0)

March 21, 2006

サルサ・ピーナッツ

▼前回の続きでSGZ数え
 そもそもきょうはサルサクラブに行ってまったりしようと思っていたのだが、突然入ったほぼ徹夜仕事の直後で体調思わしくなく、夜間外出は断念。そんなわけで、仕方ないなブログでも更新するかということで、筆をとった。
 前回にSGZのことを書いていた中で、はて、それでは自分は何枚セルヒオ・ジョージの手掛けたアルバムを持っているのかな?と気になった。改めて数えてみたら30数枚ぐらいだった。もっと持っているような気もしたのだが、楽曲提供ではなく純粋なアルバムプロデュースとなると、そんなものなのかな?と思ったりする。いや、たぶんRMM時代の集めそこなった作品などもあるだろう、ご存知の方はぜひ情報を。
 その作業の中で、ずっと忘れていた一枚を発掘し、思わずうれしくなり繰り返し聴いてしまった。前置きが長くなったが、それが今日取り上げるサルサ・ピーナッツ(東芝EMI TOCP-50763)だ。
▼ザ・ピーナッツとは
 このアルバムの特徴は、1960年代に日本中を大ブームに巻き込んだ双子デュオ「ザ・ピーナッツ」の楽曲のカバー作品だという点。ローマの雨、恋のフーガ、ウナ・セラ・ディ東京、など日本のアダルトコンテンポラリーの真骨頂とでも呼ぶべき(実際にはまん丸顔の小娘みたいなザ・ピーナッツが歌っているのだが)曲が、これでもかこれでもかとセルヒオ・ジョージのアレンジで飛び出してくる。原曲は日本のポピュラー音楽の大御所・宮川泰氏が手掛けたもので、コクがあっていい。
 まあ、最近成人したからサルサでも聴くかというような人たちにしてみれば、まずはおばあちゃんと同世代(1941年生まれだから今年御年65歳になるんだな)のザ・ピーナッツとは何かから説明する必要があるのかもしれない。筆者も「そんな人気者がいたらしい」といった程度の記憶しかない年代だし。
 詳しい解説はサーフの途中で見つけた☆ピーナッツ・ホリデー☆というサイトを見てもらうとしよう。これでも情報はごく断片にすぎないのだろうが、筆者は今回の下調べを通じて、彼女らこそ日本の生んだ女性デュオの最高傑作だと確信した。PUFFYは迫れるだろうか(笑)
▼複雑な和声パートをラテン風に
 日本人のリズム感や音感は1970年代前後に一つの分水嶺があるような気がする。旧世代(会社の上司など)にカラオケを歌わせるとはっきりするはずだ。しかし1959年レコードデビューのザ・ピーナッツだけは、そうした時代の分水嶺のはるか前を突き抜けていたように思えてならない。時として背筋を走るアヴァンギャルドな刺激、アルバムのジャケットデザインなども今みると非常におしゃれなのだ。それでいて土台もしっかりしている。
 だからこそ彼女らの楽曲は、30年近い年月を経て1990年代初頭にリリースされたこのアルバムの、サルサ化という荒っぽい試みにも耐えたのだろう。反面、サルサ化の作業そのものは、複雑な方程式を解くのに似て、決して楽な作業ではなかったと思う。音譜上では実現できても、あの姉妹の絶妙で複雑な和声を実際に吹き込むことは、歌い手に相当な困難を強いると思うからだ。
 その点、このアルバムは個々の楽曲を生かしながら、セルヒオもうまくサルサに仕上げていて、歌い手の女性2人もそこそこよく頑張ったと思う。1999年に再発盤が出回ったのだが、現時点で廃盤なのが惜しまれる。
 ただ、さんざん誉めたあとで何だが、歌詞を無理にスペイン語化したのがたたって、前へ前へと出るサルサ独特のリズム感は希薄。まったり椅子にでも座って聴く感じだ。
▼提案、ぜひ日本語版のサルサ・ピーナッツを
 ザ・ピーナッツの歌詞はいい。フル引用すると某団体に怒られそうだが、たとえば「恋のバカンス」ならば
~ため息の出るような あなたのくちづけに 甘い恋を夢見る
・・てな具合だし、「ウナ・セラ・ディ東京」だと
~いけない人じゃ ないのにどうして 別れたのかしら ウナセラ・ディ東京 ム・・・
・・てな具合。
うぅ何とエロい歌詞なんだ。今どき「いけない人」なんて言い回しは死語だが、時代がどう変わろうと男ならば「ぜひ耳元でささやかれたい言葉」のランキング上位5番に入る言葉(注・ザ・ピーナッツよりも下の世代の女性であればベター)である。
 当時の日本といえばまだまだ保守的な時代。こんな歌詞は聴き手の想像力を大いにかきたてたに違いない。一方では子供たちが知る「シャボン玉ルルルル」という明るいキャラクター、一方では大人たちが知る禁断の蜜の味。そんな双極性もまたザ・ピーナッツの持ち味だったのだろう。
 てなわけで、筆者としては今このサルサ・ピーナッツを一般の人が聴けないと知って非常に残念なのだが、心なしか日本語のままのほうが、クラーベと相性がいいような気もするし、誰か試しに日本語で再発売してくれればいいのにと思ったりもするのだ。

追記:SGZ絡みでサルサ・ピーナッツのことを当ブログで取り上げたら面白いかなと思っていた矢先、宮川泰氏がご逝去された。ザ・ピーナッツをスターダムに押し上げた大きな要因の一つが、宮川氏の手掛けた原曲の美しさであることを、我々は決して忘れてはならないと思う。30数年たって、どうして日本はこんなにスカスカの雑音ばかりが跋扈する国になってしまったのだろう。ほんとうに惜しまれる。合掌。

| | TrackBack (0)

March 13, 2006

ロスト・クラシックス・オブ・サルサ2

▼ついに出た、怪作コンピレーション
 前回ハワイに行って購入したCDの中に、念願のロスト・クラシックス・オブ・サルサ2 lost classics of salsa vol.2が入っていたので、今回は是非これを取り上げておきたい。
 このコンピレーション・アルバムのvol.1について筆者は、ブログのいちばんはじめのほうで、収録曲のケント・ゴメスkent gomezのマイ・ゲットーmy ghettoが、ヤサグレ過ぎですごいと、猛烈にプッシュした。今もお気に入りであることには変わりなく、しょっちゅう自宅でかけて悦に入っている一枚だ。
 余談だが先日、このマイ・ゲットーのアナログ盤が東京のディスク・ユニオン新宿店に出て、一枚8000円の値が付いていたらしい。筆者はアナログ環境じゃないし、とてもじゃないがお小遣いでアナログ蒐集まで手を広げるほどの余裕などない。指をくわえて見送るというのは、まさにこのことを言うのだろう。手に入れることができた人は本当に幸せな人だと思う。
▼その中身
 ロスト・クラシックス・シリーズに話を戻すと、今回購入したvol.2は、実は昨年春にはwww.libertadrecords.comというサイトにcoming soonの予告があり、筆者はずっと首を長くして発売を待っていたのだ。しかしその後全く音沙汰がないまま、ようやくCD店の取り扱いが開始されたのが今年2月のことだ。詳しい事情は分からないが、なんとも呑気な話である。
 で、このvol.2に収録されているのは合計10曲約36分。一覧は以下の通り
El Hippie - Willie Melendez,
El Buen Boricano - Piro Mantilla,
Ritmo Sabroson - Hermanos Fernandez,
Guardia - Orquesta Sensacional,
La Competencia - Orquesta Ritmo Swing,
Por Culpa De Ella - Los Hermanos Rivera,
Pensamiento - Orquesta La Solucion,
Fe, Esperanza, Caridad - Orquesta La Justicia,
Maina - Joe Cotto Y Su Orchestra/Mon Rivera,
Positivo - Andy Suarez Y Su Orquesta.
▼あけてびっくり
 4曲目のオルケスタ・センサシオナルとか、9曲目のモン・リベーラあたりは、何となく聞き覚えがある名前のような気もするが、どれも筆者が一枚もアルバムを持っていないアーティストばかり。どれ、ここはじっくり解説文でも読むか、と3つ折りの紙ジャケットを開いてみた。
Since the late 1960's,Salsa music has grown and flourished into what is now recognized as a global musical phenomenon.... ふむ、やけにきょうは英文の読解がスムーズだぞと悦に入って読み進んでいったのだが、突如びっくり。問題の箇所はココだ。
Highlights of this record include the sizzling swing of My Ghetto by Kent Gomez and the seductive bolero-mambo of Beso Que Me Diste Tu .... これはそのままvol.1の解説文だ。どうりでスラスラ読めるわけだ。しかもvol.2収録曲への言及は一言も無い。というわけで結論、初回プレス分のジャケットは完全なプリントミスだと判明した。前作はCD-R製だったし、つくづくlibertadrecords恐るべし、である。
▼で、中身は?
 まず断っておくが、新作サルサを普の音響装置で聞き慣れた耳の持ち主は、あまり音質に期待しないほうがよろしいかと。vol.1もそうだったが、重低音が強調され過ぎているせいで、普通のスピーカーだと音が歪んでしまい、なんともいただけないのだ。これも相応のウーハーシステムが付いたオーディオセットだと結構マシなんだが(一度vol.1を聞かせてもらっての感想)。
 本作の正しい楽しみ方は、そうした問題をいったん切り離して、純粋に前期サルサの怪作B級コンピレーションと割り切り、腰の強いグルーブ感にどっぷり浸る事ではないかと、筆者は思う。それほど本作のグルーブ腰は強い。全体に湿った印象だった前作とは対照的に、1曲目のエル・ヒッピーを筆頭に本作はお気楽なアップテンポな曲が多く、聴き手をあっと言う間に数十年前のラテン・リゾートにいる気分にさせてくれる事だろう。
 それにしても眠っていたことが惜しい曲ばかりだ。確かに古いスタイルのサルサばかりけど、今聴いても決して格好悪くない。逆に今、これらを8トラックテープに入れて、いすゞの117クーペ(もちろん初期型ハンドメイド丸ライトね)やべレットGTで聴きながら街を流せたら、筆者はどんなに幸せな気分に浸れるだろう。そんな妄想をかきたてるに十分な、こだわる人は徹底的にハマることが予想されるアルバム。アディクト注意。

| | TrackBack (0)

March 08, 2006

サルサ男in ハワイ

▼ハワイにもサルサクラブが・・
 数日間、極寒の札幌を離れ、常夏のハワイに行ってきた。身内の結婚式参列が目的で、自由時間は老親と一緒にリムジンの周遊ツアー、客船のディナーと、非常にベタな過ごし方をしてきた。
 ハワイにサルサクラブなどあるまいと思っていた筆者、いまごろ<こういう情報ページ>を見つけ驚いている。さらに探すと出てくる、また出てくる。一応ナイトライフ用に白いリネンのジャケットも持参してはいたのだが。旅行前の下調べは念入りにしたい。
 ただし滞在中は市街地やラジオでサルサを一切耳にしなかった。ハワイで実際どれほど一般市民に浸透しているのかは不明だ。
▼買ったCD
 米国はサルサのCDが日本よりも数割安いので、アラモアナ・ショッピングセンター周辺を中心に洋楽店を3店巡回、結局タワーレコードで計13枚購入した。品揃えは渋谷店や新宿店のほうが断然良い。特に古い作品は手薄で、ブーガルーなどは皆無の状態だった。しかし買ったアルバムはほとんど大当たり。思わず「こいつぁ聴くぜ!」が連発だ。そのリストの一部をご紹介。
 CHARLIE CRUZ /COMO NUNCA (SGK 95494)
 INDIA /soy diferente (univision 0883 40004 2)
 VARIOUS ARTISTS /SALSATON 2005 (SGK 96764)
 TITO NIEVES /hoy, mañana y siempre (univision 0883 40000 2)
 TITO NIEVES /FABRICANDO FANTASIAS (univision 0883 40017 2)
 お気づきの人はかなりサルサファンだと思うのだが、このリストはいずれも「SGZレーベル」から出たものだ。同レーベルについては前にも取り上げている。凄腕音楽プロデューサーの Sergio George と、元ワーナー・ミュージック・ラティーナの社長 George Zamora が、2004年に立ち上げたレーベル。アルバムには二人の頭文字に由来する社名SGZのロゴと一緒にunivisionという字が印刷されている。SGZについては、ここが詳しい。
 筆者はここ数年、古い音源に傾倒していたが、これら新しいサルサもあなどれないと感じた。そして凄腕プロデューサーが手掛けると、レゲトンが「聴ける音楽」になるという事も分かった。当分SGZからは目を離せないと感じている。
▼「サルサ男」
 割安購入できたCDを除くと、ラテン的には全然収穫のないハワイ旅行だった。リムジンの周遊ツアーで同席した岸和田の女性はとても素敵だったが。女優の菅野美穂栗山千明みたいな美貌。サルサを踊ればさぞ映えるだろう。話の内容もとても愉快な人だった。
 もっとも、内気で要領の悪い「サルサ男」の筆者は、身内の同乗というプレッシャーから、ついに「岸和田さん」のメアドすら聞かずじまいだった。現実は「電車男」みたいには上手くはいかない。全くガックリな話だ。

| | TrackBack (0)

February 21, 2006

boogaloo list

▼マニアックな話で恐縮ですが・・
 さて、前回のレイ・バレートの件で初のトラックバックにも成功し、ちょっとだけ再開する機運が盛り上がってきた筆者。休止中に一体何をやっていたのかについて、今回は書いてみたい。・・それは、ひそかにブーガルを含むレーベルのリスト作りだったのだ。
 なにぶん原典がないので、それっぽいものを海外通販サイトでピックアップしては一つずつ補充という、地道な作業をしてゆくわけなんだが、幸いCOTIQUEレーベルについては、50番までほぼ判明し、一部入手困難なものを除くと、(あくまでCDだが)わりと順調に収集も進んでいる。
▼で、そのリスト25番まで
はじめに断っておくと、このリストは自力で作ったものではなくて、掲示板から拾ってきたものに2番目を付け加えただけ。先人のご努力には頭が下がる思い。
Gilberto Sextet, The Groovy Sounds Of The Gilberto Sextet
CD (Cotique 1001)
Bobby Capo,The wonderful world of Bobby Capo
CD (Cotique 1002)
Alfredito, Guajira With Boogaloo
CD (Cotique 1003)
Johnny Colón & Orchestra, Boogaloo Blues
CD (Cotique C 1004)
**** (Cotique 1005)
Joey Pastrana, Let's Ball
CD (Cotique 1006)
Johnny Colón & Orchestra, Boogaloo '67
CD (Cotique 1007)
Lebron Brothers, Psychedelic Goes Latin
CD (Cotique 1008)
New Swing Sextet, The Explosive New Swing Sextet
CD (Cotique 1009)
Johnny Rivera And The Tequila Brass, Johnny Rivera And The Tequila Brass
CD (Cotique 1010)
The Tnt Band, TNT=Dynamite
CD (Cotique 1011)
Joey Pastrana, Joey
CD (Cotique 1012)
The Lat-Teens, The Lat-Teens
CD (Cotique 1013)
Johnny Colón & Orchestra, Move Over
CD (Cotique 1014)
Lebron Brothers, The Brooklyn Bums
CD (Cotique 1015)
Cotique Golden Goodies Vol. 1;
(Cotique CS-1016)
Cotique All-Time Smashes Vol. 1;
(Cotique CS-1017)
Yomo Toro, Alma De Ramito
CD (Cotique 1018)
Machito And His Afro-Cubans, Soul Of Machito: Machito & His Orchestra
CD (Cotique 1019)
Johnny Colón & Orchestra, Portrait Of Johnny
CD (Cotique 1020)
**** (Cotique 1021)
Lebron Brothers, I Believe
CD (Cotique 1022)
The Tnt Band, Mission Accomplished
CD (Cotique 1023)
Johnny Rivera And The Tequila Brass, Up, Up And Away
CD (Cotique 1024)
Joey Pastrana, Hot Pastrana
CD (Cotique 1025)
New Swing Sextet, A Taste Of Spanish Harlem
▼で、そのリスト26番以降
CD (Cotique 1026)
Gilberto Monroig, Tu Eres Mi Amor, Baby
CD (Cotique 1027)
EL LUPO, LUPO EL FANTASTICO
CD (Cotique 1028)
**** (Cotique 1029)
**** (Cotique 1030)
Cotique All-Time Smashes Vol. 2;
(Cotique CS-1031)
The Lat-Teens, Buena Gente
CD (Cotique 1032)
**** (Cotique 1033)
The Tnt Band, The Meditation
CD (Cotique 1034)
Russell Cohen Y Su Conjo La New Yorkers, Es Mejor Tarde Que Nunca
CD (Cotique 1035)
Joey Pastrana, Joey In P.R.
CD (Cotique 1036)
Chollo Rivera & The Latin Soul Drives, By Chollo - Chollo Rivera & The Latin Soul Drives
CD (Cotique 1037)
TNT BAND, Sex Symbols/Synbolos Sexuales
CD (Cotique 1038)
Lebron Brothers, Brother
CD (Cotique 1039)
Ray Jay and the Eastsiders;Roly Poly with Ray Jay and the Eastsiders
(Cotique CS-1040)
New Swing Sextet, Swingin' Along
CD (Cotique 1041)
Lebron Brothers, Llegamos
CD (Cotique 1042)
Frankie Dante & Orquesta Flamboyan, Los Coquetones
CD (Cotique 1043)
The Lat-Teens, "Fuego" A La Lata
CD (Cotique 1044)
Various Artists, Corique Golden Oldies, Vol. 2: Cuban Pete
CD (Cotique 1045)
Various Artists, Cotique All-Time Smashes, Vol. 3
CD (Cotique 1046)
The Latinaires, Like It Is
CD (Cotique 1047)
Joey Pastrana, Joey En Carnavale
CD (Cotique 1048)
Lebron Brothers, Salsa Y Control
CD (Cotique C 1049)
New Swing Sextet, Revolucionando
CD (Cotique 1050)
▼欠番の情報お持ちの方、お待ちしてます
 さて、このウェブログのずっと前に、コティーケがなんで50番ぐらいまでがブーガルーとして美味なのか、推測でプロデューサーのジョージ・ゴールドナーの死と絡めて書いたのだけど、その後入手したNew Swing SextetRevolucionando で、やはりスリーブノートにそのことが書いてあった。急逝した同氏を悼む追悼文が添えられていたのだ。つまり筆者の予想通り、ジョージ・ゴールドナーが死んで、おそらくこれはこのコティーケレーベルのアーティスト達に凄い衝撃だったのだろうけど、その混乱のなかに強力な推進力を失ったブーガルーの時代も幕を下ろしたって事なのだろう。
 以上のような具合で、コティーケについては1050までがいい感じなのだけど、残念ながら筆者は1005,1021,1029,1030,1033はタイトル不明のまま。これでもまだ全く手付かずの他レーベルよりはマシかもしれないが、どなたか詳しい方、情報お待ちしております。
 LPだと時々出回っているようだが、CS-1040のRoly Poly with Ray Jay and the Eastsidersも、CDではお目にかかったことがない。コンピレーション物は、まあなくても我慢できるとして、各アーティストのアルバムはなんとしても一通り聴きたい。CDで発売してほしいものだ。
 さて、次回は(いつになるか分からないけど)ファニアのブーガルー時代について、あくまで調査途中だが、中間報告を。

| | TrackBack (0)

February 18, 2006

レイ・バレート逝去

▼早速追悼サイトが出来ていた
http://www.justsalsa.com/music/raybarreto/

 半年近く放棄していた新・こいつぁ聴くぜ!だけど、これは号外。
 海外のニュースによると、レイ・バレート(レイ・バレット)Ray Barrettoが17日亡くなったということだ。享年76歳。また写真はこんど貼り付けることにするが、自分はこのラテンの最先端を走り続けていたパーカッション奏者の大ファンだけに、思いもひとしお。そこで久しぶりに更新となった。
watusi65charangamoderna
 自分が持っているアルバムだと、ウェストサイドラティーノ(ws-latino)やティコ(tico)で髪の毛をかっちりポマードで整えて、チャランガをやっていたころの作品はどれも素晴しい。デジタル・リマスター盤も今ならば簡単に手に入るので、ぜひ買って聴いて損は無いだろう。

ray_acidray_hard_hands もちろん、アフロのヘアーでサルサやラテン・ファンクをやっていたファニア(fania)時代の作品は貴重だ。彼のハード・ハンズhard hands と、アシッドacidの2作はラテン・ファンクを語る上で外せない作品だし、グラミー作品のリカン・ストラクションrican-structionや、ブリブリ聞かせるindestructibleは誰が買っても文句のつけどころのないファニアレーベル系サルサの秀作。
rican-struction

 そしてラテンジャズでもblue noteから出していたCONTACT!(ray barreto and new world spilit)なんかクールすぎて涙が出る。いわばマルチ才能の人なわけだが、特にファニア・レジェンズが再結成されたときは狂喜した人も多かったのではないだろうか。

▼そして影響はブーガルーでも
 思うに最近筆者のメイン・ディッシュと化しているブーガルーboogalooの分野でも、レイ・バレートが演奏したエル・ワツーシel watusiそしてその後セルフカバーしたワツーシ’65 watusi '65は、フロントランナー的な作品として輝かしい位置にある。チャランガ~ブーガルー~ラテンファンク~サルサ~そしてラテンジャズと、筆者のラテン遍歴の先々に必ずいる巨人、それがレイバレートだったんである。
 一方、ジャケットの上ではなかなか茶目っ気のあるところもみせており、前出indestructibleではスーパーマンのクラーク・ケントを、レア・ブーガルーとして近年復刻されたセニョール007 Señor 007ではジェームズ・ボンドを見事にパクってみせた。当然だが中身はどちらも秀逸だ。
ray_barrettoseor_007 そんなわけで、レイ・バレートの魅力を伝えるにはこれじゃ全然言葉が不足なんだけど、興味を持った人は上に貼ったリンクを訪問(弔問)してみてほしい。

▼去り行く巨人たち
 レイ・バレートは多作で、ジャンルも多岐にわたるので、あいにく筆者もすべてのアルバムを持っているわけではない。ラテンの歴史を検証する上で、これから彼の「遺作」拾い集めてゆかなければならないが、また買い物リストが膨大に増えてしまいそうだ。
 それにしても、早々に世を去ったエクトル・ラボーHector Lavoeは別として、近年セリア・クルスCelia Cruz、ティト・プエンテTito Puente、そしてレイ・バレートと、サルサの黄金期を築いた巨人たちが相次いで世を去っていることは、時代の移ろいの証左なのか。まあ考えたら今年は、ファニア・サルサの原点、ライブアットチータlive at the cheetahの熱狂の8月26日から35年周年なわけで、当時20歳でも55歳、そんなものかなと思ってしまうのである。 安らかに眠り給え。

最後に本件について取り上げたウェブログを。トラックバックというものをやってみるのは初めてなんだが、
はて、うまく行くだろうか?
レイ・バレット逝く Ray Barretto去る

| | TrackBack (1)

«銀座に新名店?おやおや・・・