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August 02, 2005

サッポロだぜ・休火山噴火

▼じわじわと、行こうか
筆者がサッポロに来て4ヶ月がたった。相変わらずCDショップのラテンコーナー(+αでレゲトンコーナー)を徘徊しているが、予想通り、サッポロではあまり気に入った買い物は出来ていない。買い物のクオリティは大阪(もちろんスウィートココの事だが)、東京、サッポロと東・北に動くにつれて精彩を欠いている。まるでインコの羽の色のようだ。その穴埋めとして、海外通販の利用が1回あったが、そもそもクラブ訪問が合計10回未満と、総体として非常にラテンから縁遠い生活を送っている。
その分増えたのが、サッポロに買った土地での家庭菜園作り(笑)。然り、筆者はにわかファーマーとして土と格闘する日々が続いている。いずれ地球温暖化のあおりでサッポロという土地は日本で最も過ごしやすい都市になるはず(現在でも扇風機で何とかしのげている)から、土地の先物買いもまんざら無駄ではない。ちょうど地価も下げ止まったし。
いずれはこの家庭菜園の一角に、ウッドハウスでも建てて、その中(もちろん防音は完璧にして)でサルサをフルボリュームで、馬鹿でかいスピーカーとアナログアンプで聴けたらいいな、などと思っている。ついでにこのブログの更新もじわじわと。
▼買い物~レゲトン2枚の1・トニー・タッチ
さて前回に切り捨てたレゲトンだが、その中で2枚衝動買いしたのがある。もちろんブーガルー~サルサ系の筆者が選ぶんだから、そういうカラーの強い2枚なんだが、レゲトンで検索してこのブログに飛んでこられる方もあると予想して、ウンチクをたれておこうと思う。
 一つがまずTONY TOUCHの「THE REGGAETONY ALBUM」(EMI-LATIN)。10曲目を聴いて思わず耳がダンボ状態。おお?これはあのレイ・バレートRAY BARRETTO様の名曲ブーガルー「エル・ワツーシEL WATUSI」です。レイ・バレートというとファニアFANIAあたりからのイメージが強い人が多いと思うが、その前のWEST SIDE LATINO時代のチャランガ~ブーガルーあたりをやっていた時代の作品が放つ強烈な輝きも捨てがたいところ。
 EL WATUSI については、まあ、聴いたことがない人は、ぜひ聴いておくべし。日本人におけるラジオ体操第一のテーマと同じくらい?の定番だと思います。
▼レゲトン2枚の2・ジョニー・プレス
 さて、2枚目はジョニー・プレスJOHNNY PREZの「THE PREZIDENT」(タイトル綴り原題のママ、”Z”なのはPREZの”Z”)。BMGファンハウスから国内盤がリリースされているわけだが、その1曲目を聴いてまずぶっとんだ。なぜならこの曲は、延々とこのブログで取り上げてきた、レブロン・ブラザーズLebron Brothersの「サルサ・イ・コントロールSalsa y Control」(CS1049)そのものだったのだ。
 リズムもこのトラックに関してはアルバム唯一の完全なサルサ・バージョン(※19曲目に名歌手ティト・ロハスTito Rojasをフィーチャーした別テイクバージョンを収録)。栄光のコティーケ・レーベル(過去ブログ参照してください)でブーガルーが最後の輝きを放った名作。ジョニー・プレスあなどり難し。
 思うに、コマーシャル「レゲトンはラテンです」聴き手「ああこれがラテンフレーバーか」、サルサなおっちゃん「ちゃうよこんなんラテンじゃないよ!」みたいな会話が成立しそうな昨今の中で、レゲトン・アーティストにかっちりとラテンのDNAを示されると、おじさんは弱いのである。
▼レゲトン再考察
 前にブーガルーについて、ラテンカルチャーとソウルのハイブリッドじゃないか、みたいなことを書いた覚えがあるんだが、約40年の月日を経て、再び同じような動き~それまでのトラディショナルな『ラテン』のストリームからは異端視されても~若い世代の猛烈な支持を獲て盛り上がる音楽、それがレゲトンなんだと思う。
 もちろん、その前哨戦はあった。マスターズ・アット・ワークMasters at workであり、メレンゲの側では、テクノメレンゲをやったプロジェクト・ウノProject Unoであり、フラニートFulanitoであり、サルサ側からだと筆者が最もリスペクトするセルヒオ・ジョージSergio Gerogeであり、もう一つ忘れてはならないのは、ジェリービーンJELLYBEAN BENITEZ率いるオラHOLA レーベルの活躍だと思う。
 その代表的なアーティストD'MINGOは早過ぎた天才だと思う。今でもインターネット通販で入手可能だが97年発表のQUE VACILE MI GENTE(119-341-017-2)は秀作。アバンギャルド、という言葉も、このアルバムを形容する上では決して言い過ぎではないだろう。初めて聴いた時にはおいおい、サルサにこんな荒っぽいアプローチがありかよと、大いに度肝を抜かれた。何しろ約10年前のことである。今聴くと、さすがにコスられ過ぎた印象も受けるが、まだ時代はRMM後期、イシドロ・インファンテの流麗なアレンジが主流のサルサシーンに、ジェリービーン一派がこの音で殴り込みをかけたのだという事を踏まえたうえで、ぜひ聴いて欲しい一枚だ。
 次の彼の作品Rumbero Soy (Hola - ASIN: B00000IXRH)は、サルサ側への回帰が鮮明で、ややコンサバティブに立ち回ったかなという(もちろんこれも十分すぎるほどいい)感じもするが、とにかくQUE VACILE・・・でのD'MINGOは素晴しい仕事をしていると思う。ついでに言うと今もレゲトンのコンピレーションに、D'MINGOの名前をしょっちゅう見つけることができる。サルサな新作にも期待したいところだ。

▼P.S.番外編:あのレーベルが消滅?・・お前もかorz
 久しぶりにwww.libertadrecords.comに行ってみた。するとサイトが潰れていた・・と思ったら翌朝復活していた。メンテナンスだろうか?libertadrecordsといえば、本ブログの一番最初のほうにでている「Lost Classics of Salsa Vol. 1」をリリースした会社だ。改めて言うまでもないが、ケント・ゴメスの麻薬的な音にどっぷり浸ってしまった筆者である。
 実は同サイト、同作品の続編のLost Classics of Salsa Vol. 2が、今年春あたりからCOMING SOON状態になっていたので、その選曲の概要が明かされるのも含めて、筆者はリリースを首を長くして待っていた。Vol.1はCD-R製で、相当怪しい印象だったが、こんどはどうなのか。

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